初めて自分の体に話しかけたのは妊娠したとき。
自分の体の中に小さいけれど確かな命を感じてまだ膨らんでもいないお腹をなでながら「元気に大きくなってね」と。
正確にはお腹じゃなくて赤ちゃんに話しかけていたんですけどね。
日に日に大きくなっていくお腹が赤ちゃんの成長を伝えてくれている気がして愛おしくて仕方なかった。
でも2人目を産んだ後、妊娠線も残り、一人目の時とは比べ物にならないほどたるんでしまったお腹を
自分で見るのも触るのも嫌で、しかも2人の子供の育児に負われながら自分の体が悲鳴をあげているのも
聞かないふりしてほったらかし。
さらに追い討ちをかけるように上の子が3歳、下の子がまだ6ヶ月の赤ちゃんの時に緊急で大手術を受けることに・・
なんとか一命は取り留めたものの、体にはさらに傷を残すことになりました

ますます自分の体が嫌いになって目を背けるようになってしまった私はその2年後、運命的にアロマと出会います。
アロマの試験には解剖学は必須です。
実は学生の時から大嫌いだった科目。だって怖いんですもん、グロテスクで

でもアロマセラピストになるからには学生の時みたいに逃げるわけにはいきません。
その苦手だった解剖学のおかげで私は自分の中の意識が生まれ変わっていくのを感じました。
私が欲望のままに暴飲暴食したり、夜更かししたりして、体を酷使しているのに
私の細胞たちは必死で私の命を守ろうと24時間休まず働き続けているのです。
それに気付いてから見るのも嫌になっていた自分の体が愛おしく感じられるようになりました。
私は毎日自分の体の60兆個の細胞たちに「今日もありがとう」と言いながら全身触ってあげます。
「元気になぁれ。」「綺麗になぁれ。」「スマートになぁれ。」って。
忙しい日はお風呂で体を洗うときに触れるだけでも十分。
余裕があるときはアロマオイルでゆったりマッサージしながらなでてあげます。
子供も大人も褒められたら嬉しくてそれに応えようとするように自分の体の細胞たちも不思議と応えてくれるのです。
細胞だって生きてるんだから応えてくれて当然なんだけど、「本当に??」って思いますよね。
本当です
それにね、体とコミュニケーションがとれるようになると、ちょっとした不調や疲れを早めに察知できたり、
体のトラブルを(吹き出物や肌荒れ、便秘、生理不順など)上手く乗り切れるようになったりしますよ

ぜひぜひ今日から自分の体をいっぱい愛してあげてください

一生そばにいてあなたの命を紡いでくれる、たった一つのかけがえのない体ですから。