
フランジュパニとチュンパカのお香。
フランジュパニとは写真の造花、プルメリアのことです。
チュンパカはバリの代表的な花の一つで神に捧げる花として使われます。
こんなにも官能的な香りを神に捧げるのでしょうか。
とても女性らしく、甘く優しく誘い込むような香りの白い花です。

このチュンパカ、しおれてもいい香りがすることからバリでは
「チュンパカの花のごとく、しおれてもかぐわしい」ということわざがあるそうです。
その言葉を聞くたびに私は今年で90歳になる祖母のことを思います。
人前に出るときには長年使っているツゲの櫛でさっと髪をとかし、薄く口紅をつけて、首にはスカーフを巻いてでていきます。
足の手術をしてからはだいぶ元気もなくなり、見た目はすっかりおばあちゃんですが
それでもその歳なりに美しくあろうと、女性としての身だしなみには手を抜かない祖母が私は大好きです。
いくつになっても中身を磨くこと、見た目も女性らしく美しくありたいと思うことは大切なことですね。
この愛おしい香りに包まれながら、私もいつまでもかぐわしい女性でいたいな?
