トリノ・エジプト展
みどころは初めて館外出展される「アメン神とツタンカーメン王の像」だそうですが
私が興味をひかれたのは「死者の書」とミイラ。
死者の書は死者と一緒に埋葬されたパピルスの巻き物で死んで魂が肉体を離れてから
冥府の国に入るまでの過程を描いたもので、心臓を天秤にかける死者の裁判は有名ですよね。
そして2体展示されていたミイラは1体は小さな女の子のミイラでした。
もちろんガラスケースに入っているのですがどうしてもにおいを嗅ぎたかった私・・・
思わずガラスケースの周りをぐるぐると5周ぐらい意味もなくまわってしまいました

だってエジプトのミイラは本当にミルラ(没薬)の香りがするのか知りたかったんですもん?

だれか嗅いだことのある方いらっしゃいますか?
でもね、ただの興味本位なだけじゃなくて、その小さなミイラを見たときにわが子がこのくらいの大きさだったときのことを思い出しました。
こんな小さな子供を亡くした親はわが子の魂がどうかまたこの肉体に戻ってくることが出来るようにと思いをこめてミイラにしたのでしょうね。
実は昔はミイラなんて全く興味ありませんでした。
ミイラってゾンビのこと?

小さいころに流行ったゾンビが印象的過ぎて・・・(笑)
でも今は一体一体違うミイラの姿を見ると、永遠の魂を信じて愛する人の体を残そうとした人たちの思いがそこに今も存在するようでなんだか暖かい気持ちになるのです。
そしてその思いの証をこれほど長い年月を経ても形として残している植物達の力、古代エジプト人たちの知識、技術にただただ感動を覚えるのです。
何千年という時を超えても人の思いは同じなのだと。
人の持つ愛も喜びも欲望も罪も癒しも祈りも、いつの時代も変わることなく繰り返される。
そしていつも宇宙や自然という大きな手のひらの中で私達は生きてきたのだということ。
アロマの世界とはまったく関係ないように思われる古代エジプトのミイラ。
でもとっても奥の深いところでつながっているんです。
出会ったことのない古代エジプトの人たちの心にふと触れたような気がした素敵なひと時でした。
いつも応援ありがとうございます♪
みなさまにとっても今日も一日素晴らしい日でありますように!
